雑談配信中、ハプニング発生

それは、メシュメロを読んでいるときに起こった。


―ピロン。


誰かがVCに入ってきた。

「うお、本当に入れた!!」


―ピロン。

―ピロン。

―ピロン。

―ピロン。

―ピロン。


どんどん参加人数は増えていく。

どうやら、VCの参加リンクがばれてしまったようだ。

「ちょっと、一旦VC閉じます!」


「ふぅ~~」

俺は、ミュート状態にしてから、ため息をついた。

VCがばれてしまったことはしょうがないが、少し気になったことがある。

みんなが入ってきて一斉にしゃべりだしている中、少し聞いたことのある声が混じっていた。

「あの声って、もしかしなくても未海だよな、、?」

そう、長らく疎遠だった幼馴染の一人と声が似ていたのだ。

似ていたというよりは、本人だと思う。

「後で、聞いてみよう。

 もしそれが本当なら、ばれないように活動しないとな、、

 まぁ、もう話さないだろうからその心配はいらないか。」


そして、ミュートを解除した。

「おまたせ。」

「しょ、、、アーサー氏が戻ったところでメシュメロの続きを読みますかw」


それから数時間後、何事もなく配信が終わった。


終わった?

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「はぁ~~~」

私は誰もいない部屋の中、一人ため息をついた。


「あれって、翔也だよね、、、」


初めて声を聞いた時から気になっていたけど、今日のことで確定した。

今日、とあるミスでだれでもVCに入れるようになった。

私も興味本位で入ってみたら、彼のアイコンがイラストということに気が付いた。

まぎれもなく、そのイラストは私が昔彼の誕生日に送ったものだった。

ほかの人は、ただのイラストだから何も気にならなかっただろうけど、私にとってあのイラストはとても思い入れがあった。


それにしても、なんでアイコンにしていたのだろう。


まだ、私のことを覚えてくれてるってこと?

また、話したいってこと?


私は、その時なんて馬鹿なことをしたんだろうと自覚した。

別に、この気持ちを抑えなくてもいいんじゃないのかな。

彼はどんどん有名になっていく。

誰かから奪われる前に、作らないと。

この日、私は「ヤンデレ」なるものになったらしい。


それから、学校で私は積極的に彼に話しかけるようになった。

後二人の幼馴染はなぜか変な目をしているけど、そんなの関係ない。

「翔也、今日一緒に帰ろ♡」

「どうしたんだよ、一体、、、」

彼は戸惑っていた。

まぁ、突然こうなっても困るよね。


でも、いずれ私なしじゃなきゃ生きていられなくなるから、、、♡


------------------

1/3 Completed

アーサーの快進撃と共にヤンデレが増えていく、、、

あ、ラブコメ日間29位ありがとう!!!!

昨日の更新忘れててすみません!!

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