初配信、大物が勢揃い③

私は、二月未海。

高校一年生の現役JKだ。

私は今、とあるVtuberの配信を見ている。

「っかっこいいいいい!!!」

完全にオタク状態だ。

もともとVtuberは知らなかったけど、私の片思いの人が好きだったのでつられてみることにした。

まぁ、その彼とはもう話さなくなったけどね。

理由は単純。

彼が私といると、彼にとって窮屈そうな感じがしたから。

彼のことが好きだから、彼に嫌われたくない。

だから、遠くで見守ることにした。

彼は、中学で友達が私含めた幼馴染以外いなかったから、友達ができてよかったと思う。

また、話したいな、、、

でも、もう忘れられてるか嫌われてるかのどっちかだろうなぁ、、

そんなことを考えているうちに、推しVの「アーサー・サイス」がメシュメロを募集すると言い出した。

こんなの、質問するしかない!!


そして、運よくそれが読まれた。

"友達はいますか?"

単純に気になったことだった。失礼だと思うけど。

なんとなく、幼馴染の彼「翔也」と「アーサー・サイス」が似ていると思った。

まぁ、同一人物ってことはありえないだろうけど、一応聞いてみることにした。


「友達かぁ、、、

 仲いい人は、"SAIO"と"ともちー"かな、、

 まぁ、もともと別の女友達もいるんだけど、愛想をつかされちゃって(笑)」


>え

>ともちー?!?!

>友達に恵まれてるな、アーサー

>その女、ドンマイだなw

>私、もしアーサーと友達だったら一生縁切らないw


ともちーは有名プログラマーだ。

Shotniteというゲームを作って有名になった。

こういうのに興味がない私でも知っているぐらい有名だ。


それより、アーサーと離れたその「女友達」。

何か事情があるか知らないけど、もしその立場だったら変わりたいと思った。

初配信からでもわかる通り、アーサーは優しい。

リスナーに細かい配慮ができている。


いや、待てよ。


もしこれが翔也だったら?


私がその「女友達」ってこと?


そう考えてしまった。

でも、さすがにあり得ないとその考えを消した。


-----------------

「じゃあ、もうすぐ終わりにしようかな。」

>えー

>アーサー推すわ

>そういえば、最初と最後のあいさつどうするの?

>おつサイス

>こんサイス

>↑それでいいやw


「そうでしたね。挨拶は、、、

 今チャットで流れたおつサイスとこんサイスでいい?」

>YES

紅星ルビー✓>いいね!

>おつサイス

>異議なし


「じゃぁ、おつサイス!」

>おつサイス!

>おつサイス

>おつサイス

>おつサイス

>おつサイス~

>おつサイス


そうして、俺は配信終了ボタンを押した。

「ふぅー。」

初配信ながら、いきなり人が来たな、、

これから、もっと伸びるかな。

俺は、次の配信が待ち遠しくなった。

-------------------

3000PV感謝!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る