第一話 スカウト
俺は惨めにも泣いていた。今まで信用していた幼馴染みも、彼女も俺のことを仲間だとは思っていなかったのだ。
「だ、大丈夫?ハンカチ貸すわよ。」
さっきまで死闘を繰り広げていた敵から情けまでかけられて、心がぐちゃぐちゃだ。
「ほら、ティッシュも貸してあげるから鼻をかみなさい。ひどい顔してるわ。」
「ありがとう」
ありがたくハンカチとティッシュを貸して貰う。ポケットに入っていた物はボロボロになって使い物にならない。
「少し待つわ。話がしたいから、落ち着くまで側に居てあげる。」
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「すんませんでした。」
「いいのよ、これぐらい」
俺の心は折れていた。信じてた仲間に裏切られ、敵に情けをかけられる。身体もプライドもズタボロだ。
「あなたをスカウトしたいの。ヘッドハンティングって奴ね。」
意味がわからなかった
「でも俺、あなたより弱いですよ。」
「そりゃ、2対1だったもの。」
サジタリウスの後ろから、ロリ娘がピースしながらやってきた。
「私もハイパーノヴァ最高幹部、アクアリウス。能力はバフを見方にかけることなの。」
なんかいらっときたが、八つ当たりなのはわかっているのでこらえた。
「アリエス、私はあなたを
「言いたいことが二つあります。俺はタウルスですし、犯罪は犯したくないです。」
「一旦、うちの基地に行って話をしましょう。リブ?」
すると、辺りが明るくなった。
「ようこそ、私たちの秘密基地へ。案内するわ。」
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サジタリウスさんに付いていくと、会議室と書かれたところに着いた。サジタリウスさんは、着くなりドアをノックして
「失礼します」
と言って入っていった。俺も続いて入ると
「待っていたよ。」
地雷系メイクをした女が言った。
「ハイパーノヴァ総督オフィユカスだ。」
「あっ、よろしくお願いします。」
一応社交辞令で返しておく。
「君をここに呼んだのは他でもない、君にも私たちの最高幹部になってほしいんだ。」
「申し訳ありませんが、私に犯罪を犯すつもりはありません。」
オフィユカスは、困ったような顔で
「勘違いされているようだが、私たちが行っていることは義賊のそれだ。誰かを陥れて稼がれた金を陥れられた本人に返すことが私たちの目的だ。」
「だけど、政府に特定危険思考テロリスト集団として登録されているじゃないか。」
「逆に聞くが、私たちはいつテロを行った?」
「え?」
「あんなことを言っているのは私たちに動き回られると財源を失議員のじじいどもだけだよ。」
「えっ、あ、」
「お試しでいいから入ってくれ。きみはなにもしなくていい。ただ一緒に行動するできでいい。どうする?」
正直あの家に戻りたくない。あのチームに戻りたくない。俺は…
「一緒に行動するだけなら」
闇堕ちした。
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これからよろしくと握手したあとに色々と給料の面を話し合った。一緒に行動するだけだからお金は要らないと言ったのに
「これから、正規雇用するから払う」
の一点張りでお金を貰うことになった。
調整が色々終わったところで
「そういえば総督、この子牡羊座なのにタウルスなんですよ。」
「なんだと!?」
え?
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