閑話 蠍座のおんな
華憐視点
「俺はお前を許さない!」
昨日せっかくいいムードだったのにボスに呼び出された。自称ハイパーノヴァがまた暴れているらしい。
「ライオンファング!」
で、来たらこいつらが居た。そして突っかかってきた。
「うわぁ」
鞭でこいつを吹き飛ばす。確かに当たればただでは済まないが、当たらなければいいだけの話である。
「ふっ!」
そのままこの男にメガネ君を傷つけた罰を与えようと股間に鞭を全力で与えようとしたら黒い奴が突撃してきた。
[痺れろ]
[疲れろ]
[倒れろ]
[失明しろ]
一気に四回権能を使った。
「はっ!」
それでもこいつは私を的確に狙って斧を当てようとする。
[スピカ!]
だから、狙いを変える。今赤を癒している桃に毒針をヘッドショットしようとして
「はっ!」
黒がそれを斧で叩ききった。だからこいつは嫌なんだ。私の毒が効いているのにそれでも前に進める。
「ふっ!」
また突撃してくる。
[痺れろ]
[痺れろ]
[痺れろ]
[痺れろ]
私が一度に使える毒は十。その内の八つをぶつけているのに未だに倒れない。
「はっ!」
[痺れろ]
[痺れろ]
「ぐはっ」
[痺れろ]の毒の常人の致死量は二回だ。それなのに七発受けてまだ耐えている。
「くっ」
私の蠍座は防御にも特化しているため大怪我せずに済んだが、これが他の奴らだったらこれで死んでいた。
「ちっ」
これがブラックバイソン。ヒーロー最強の名を欲しいがままにする星読み。だが
「ギャッ」
種が割れれば勝てない敵じゃない。
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星座とはギリシャ神話に基づいている物であるとされている。教会が栄えた時代にその殆どの伝承は失われてしまったが、なお其を知る者達がいる。
「星詠み」
奇しくも星読みと読み方が同じ彼らだが未だに星座神話わ語り継いでいる。
オフィユカスもその一人だ。
「牡牛座はもともと…」
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