第十三話 デート1

「康一君クレーンゲーム上手だね!」


 俺は、華憐と一緒にゲーセンにいた。


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「デート行こう!」


時は正午、華憐にデートに誘われた時まで遡る。


「いいけど、なんで?」


 俺はこの提案に肯定的だった。華憐と付き合えるかを見極めるのに、有効だと思ったからだ。あと、誰かと一緒に遊びたかったというのもある。


「まだ、付き合うか悩んでるんでしょ。だからさ、お試しでデートしようよ!」


 相手もそこら辺は考えていたらしい。


「わかった、デート行こっか。」


 そうして、デートに行くことが決まった。


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「まずはゲーセンに行こう!私が奢るからさ!」


 華憐が仕切ってくれるらしい。俺達はゲーセンに向かって歩きだす。


「わかった。でも、お金は流石に大丈夫だよ。」


「いや、先輩だから今回は私が奢るよ。決定ね!」


 俺にいいところを見てようとしているのか、頑なに譲ろうとしない。


「わかったよ、ゲーセンでは奢られる。ただ、昼飯は奢らせてよ。」


「わかった。」


 にっこり笑った彼女の顔は不気味だったが可愛かった。


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「そうだろう!」


 俺達は、大量の戦利品を持ちながらクレーンゲームエリアを後にした。


「康一君はどうしてこんなにクレーンゲームが上手なの?」


 スロットエリアを通過するときに華憐が聞いてきた。


「昔、クレーンゲームに嵌まっててな。」


 今でも部屋には大量のフィギュアがある。


「次はあれやろう!」


 そこにあったのは、洗濯機と見間違うような音ゲーの筐体だった。


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デート…こんな感じなのかな?

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