概要
中国古代春秋時代、亡国と興国の英雄譚
紀元前8世紀、黄河流域中国古代。戦乱の春秋時代に滅亡の際に立たされた国があった。
晋という小国は、本家と分家に分かれ、血で血を洗う争いをしていた。それはまさに、晋の滅亡につながる。本家の重臣である欒成は少年君主を支えながら、晋の滅亡にあらがっていく。
公募出してましたが、落ちましたので供養です。
晋という小国は、本家と分家に分かれ、血で血を洗う争いをしていた。それはまさに、晋の滅亡につながる。本家の重臣である欒成は少年君主を支えながら、晋の滅亡にあらがっていく。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!淪(しず)みゆく陽もまた、美しい
戦いの場面そのものはすくなく、近隣の国々との火花散るような舌戦の場面もすくない。
しかしながら小説の冒頭から結末まで、研ぎ澄まされた緊張が漲っている。
国の意思決定を行う議論のひとつひとつ、君主の婚姻……国の重要な方針を決める場面は当然として、本来なら一息つく華やぎの場面であるはずの戦勝の祝宴の段でさえ、戦場の続きであるかのような、白刃のきらめきが登場人物の一挙一動に宿っている。
淪みゆく陽の美しさと切実さが漲っている。
削られて行く国土の広さに呼応するように、彼らには自由に手足を伸ばすようには、国の方針を決められない。
だからこそ、垣間見える少年君主の英邁さの片鱗に、臣下の…続きを読む