二つの世界を旅する騎士姫（卑弥呼と龍神の騎士姫）

　第一王位継承権を持つ主人公『龍神の騎士姫 』の二つ名持ちの王女は、邪馬台国の神殿内にある魔法陣の上に突如として出現した。

　王女は卑弥呼女王と出会うことで彼女の運命が大きく変化する。
　彼女は卑弥呼から呪術能力を継承すると、巨大帝国の侵略を退け、その帝国を滅亡に追いやる。
　だが、その戦乱の最中、王国を二分するような内乱が勃発する。叛乱軍を駆逐し、恒久的な平和を掴んだかの様に思えた。

　一方で、彼女が生涯心血を注いだ石油を用いた産業革命による文明の進歩は世界中に富をもたらした。だがそれはやがて人類の滅亡の引き金となる。
　彼女が天寿を全うして数百年後、その星のあらゆる生物は死に絶えてしまった。

　彼女が幸せだったのは、その星が栄華の絶頂で没したことであろう。

　生物の死に絶えたその…続きを読む