概要
太陽の音を忘れない。さすれば、御身は栄光にあり、命失うことは無い。
【あらすじ】
神戸信孝は織田信長の三男として知られる。彼は、庶子でありながら、嫡出である信忠・信雄についだ格付けを得るまでにのし上がっていた。
その最たるものが四国征伐であり、信孝はその将として、今、まさに四国への渡海を目前としており、その成功は約束されていた――本能寺の変が、起こるまでは。
神戸信孝は織田信長の三男として知られる。彼は、庶子でありながら、嫡出である信忠・信雄についだ格付けを得るまでにのし上がっていた。
その最たるものが四国征伐であり、信孝はその将として、今、まさに四国への渡海を目前としており、その成功は約束されていた――本能寺の変が、起こるまでは。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!太陽の音を確信した彼は、はたして太陽の輝きを手にすることができたか
明智光秀が織田信長を討った本能寺の変にはさまざまな謎があります。
その多くの謎のなかでも、比較的目立たない謎の一つが、「どうして、京に近い大阪(大坂)に大軍を擁していた四国遠征軍がいち早く光秀を討たなかったのか」ということです。
そして、その「謎」は、「四国遠征軍を率いていた丹羽長秀(当時は惟住長秀)がどうして羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)に先を越されたのか」と語られることが多い。
しかし!
軍を率いていることになっていたのは、信長の子織田信孝で、長秀はその補佐役でした。
この物語は、本能寺の変をめぐる目立たないエピソードのなかで、さらに脇役に立たされることの多い信孝を主役にして、織田政権から羽…続きを読む