概要
馨しくも厭わしき、あの記憶
学校の帰り道、まりかは見知らぬ少女に話しかけられる。すっかり仲良くなった彼女を、家に誘うのだが……幼い記憶が一滴の毒となる、二つの恐怖譚。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!歪曲した記憶が、貴方を食らう
ピリッとした怖さでもなく、ドロッした怖さでもなく、肚の底にずっしりと沈み込むような遅効性の怖さを味わいたい方にオススメの一作です。さっと読める短編なのに、その中身の重さは長編に勝るとも劣らない余韻をもたらしてくれます。正直、一度読んだだけで終わるのはもったいないです。二度、三度読んで、本作の苦みを味わってみてください。
極上のホラー演出に、安定した筆致。そしてなんといっても特筆すべきは、その構成にあります。他の方のレビューにもあるように、本作の構成には唸らされます。前後で話が組み合わさることにより、ホラーのベールを脱ぐ真の狂気。読み進めるうちに物語にどんどん引き込まれていき、貴方は本作の訴…続きを読む