第15話続き
「なんの話だ?」
「はぁー聞いていなかったのね、この子を家で従者としてもいいかしら?」
「何を言っているんだ!魔人だぞ!」
「魔人だからなんなのですか?私はこの子の名ずけ親すなわち母親なのです。母親が子供の面倒を見るのはおかしなことかしら?」
「いや、」
断らせないぞという圧のある笑顔でスヴェンを見るカーラさん
「ああ、構わない」
圧に負けて認めるスヴェン。なんとも尻にひかれているようだ、
「ということであなたはラヴァンディエ家の従者として家の屋敷に住むといいわ、私の言葉母親と思ってくれてもいいのよ?お母様かしらお母さんかしら、それともママ?」
どう読んでくれると楽しみにしたような目で見てくる。
女性には逆らってはイケない、
「お、ママ?」
お母様と呼ぼうとしたら口がママと動かしてものすごい圧を感じさせられる笑顔で見でくるのでよう呼ぶことにした。女性はコワイ、
「私の言葉アンヌお姉様、お姉ちゃん?」
目を輝かせてこちらを見てくるアンヌお嬢様、恐らく末っ子なのだろ。弟が欲しいかったのかな?
「アンヌお姉ちゃん?」
お姉様はダメのようでお姉ちゃんと呼んでしまった。
するとカーラとアンヌは2人で喜んでいて
「お父様と呼ぶことは許さんぞ!!」
と言ってきたのでとりあえず
「スヴェン様?」
スヴェン様はうんうん頷いているがアンヌお姉ちゃんとママは呆れたような顔をしている。
「私の領地はもう少し進んだ場所にあるから、楽しみにしてるんだぞ!」
スヴェン様がそう得意げに言ったので頷くだけにしておいた。
ママとアンヌお姉ちゃんは2人で話しているが時折どんなに化粧にしようかなど怖いことを話しているので聞こえないふりをして窓から外を眺めながら馬車は進んでいく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます