第15話続き

「なんの話だ?」


「はぁー聞いていなかったのね、この子を家で従者としてもいいかしら?」


「何を言っているんだ!魔人だぞ!」

「魔人だからなんなのですか?私はこの子の名ずけ親すなわち母親なのです。母親が子供の面倒を見るのはおかしなことかしら?」


「いや、」


断らせないぞという圧のある笑顔でスヴェンを見るカーラさん


「ああ、構わない」


圧に負けて認めるスヴェン。なんとも尻にひかれているようだ、


「ということであなたはラヴァンディエ家の従者として家の屋敷に住むといいわ、私の言葉母親と思ってくれてもいいのよ?お母様かしらお母さんかしら、それともママ?」


どう読んでくれると楽しみにしたような目で見てくる。

女性には逆らってはイケない、

「お、ママ?」

お母様と呼ぼうとしたら口がママと動かしてものすごい圧を感じさせられる笑顔で見でくるのでよう呼ぶことにした。女性はコワイ、


「私の言葉アンヌお姉様、お姉ちゃん?」


目を輝かせてこちらを見てくるアンヌお嬢様、恐らく末っ子なのだろ。弟が欲しいかったのかな?


「アンヌお姉ちゃん?」


お姉様はダメのようでお姉ちゃんと呼んでしまった。

するとカーラとアンヌは2人で喜んでいて


「お父様と呼ぶことは許さんぞ!!」


と言ってきたのでとりあえず


「スヴェン様?」


スヴェン様はうんうん頷いているがアンヌお姉ちゃんとママは呆れたような顔をしている。


「私の領地はもう少し進んだ場所にあるから、楽しみにしてるんだぞ!」


スヴェン様がそう得意げに言ったので頷くだけにしておいた。


ママとアンヌお姉ちゃんは2人で話しているが時折どんなに化粧にしようかなど怖いことを話しているので聞こえないふりをして窓から外を眺めながら馬車は進んでいく


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