第21話仲良し
「お兄様、エレーナお姉様、学園の話を聞かせて下さい!」
屋敷のリビングルームというのか、かなり広い部屋に入るなりアンヌがお兄様とエレーナお姉様に話しかける。
「アンヌももうすぐ学園に通うんだったな、」
「アンヌが来たら私が案内してあげるわ!」
「学園での話はね、僕は王都の騎士団の訓練に参加させてもらったんだ」
ネロ様の方は剣が得意なのだろうか?
「私は森に魔物の討伐にいったわね、」
学園で魔物の討伐をするのか。俺は大丈夫だよな?
「お兄様、騎士団の訓練はどんなことをしたのですか?」
「騎士団では素振りや型の練習、実際に騎士と木剣で戦ったり、万が一剣がない時のための戦い方を教わったな、」
「そうなんですね!騎士は強かったですの?」
「強かったね、騎士団長なんて戦うまでもなく勝てないと思ってしまったからね。」
微笑みながらアンヌ様に話すお兄様、
「アンヌ!私には聞いてくれないの?」
「エレーナお姉様も聞こうとしていましたよ、まずお兄様の話を聞こうと思っただけです。お姉様はどんな魔物と戦っとのです?」
「私はねー、ホーンラビットやゴブリンとかの弱い魔物と戦ったわ。ホーンラビットは可愛くて攻撃しずらかったんだけど魔物だと割り切って倒したわ」
「そうなんですね!でもホーンラビットもゴブリンもどこにでもいるのですね」
「えぇ、そうよ。ゴブリンは繁殖力がすごいしホーンラビットはよくわかんないわ!」
お兄様とエレーナお姉様の話を楽しそうに聞くアンヌ様。
そして、入学試験の日
「アンヌなら大丈夫だろうけど頑張りなさい。」
「アンヌ、変な男には気をつけるのよ!」
「お兄様、エレーナお姉様。いいクラスになれるように頑張ってきます!」
挨拶をしてすぐに馬車に乗り、学園に向かう。
「アンヌお姉ちゃん、緊張してる?」
「少しね、練習してきたことをちゃんとできるか不安で緊張するわ」
「いつも通り、練習する時の感じで大丈夫だと思う」
「えぇ、頑張るわ」
そんな感じにアンヌお姉ちゃんの緊張をほぐそうと声を掛ける。
少しは緊張がとけてくれるといいな、
少しづつ学園に近づいていく。
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