悠久の紫電改

かわごえともぞう

プロローグ

 1945年、太平洋戦争の末期、松山の地に343海軍航空隊が結成された。源田実げんだみのる司令の下、各航空隊から選りすぐりの搭乗員を集め、最新鋭戦闘機、紫電改しでんかいを以て制空権を回復しようとするものであった。

 この部隊の登場は、グラマンF6Fを駆使し、我が物顔に日本の空を飛び回っていた米軍搭乗員を恐怖のどん底に落とし入れた。グラマンF6Fは紫電改の敵ではなかったのだ。

 紫電改搭乗員、杉本幸三すぎもとこうぞう飛曹は、1945年3月19日の松山沖大迎撃げいげき戦で負傷し、諦めかけていたところタイムスリップをして現代にやって来る。やがて看病をしてくれた女子高生、松浦洋子まつうらようこを伴い、1945年に戻ってくる。















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