概要
その昔、数多くの先人が歩んだという巡礼路。言い付けに従って、小さな黒魔道士は路を辿ります。忘れ去られて久しい古い巡礼路。道中には何が待ち受け、最終地点には何があるのでしょうか?
黒魔道士の可憐な少女は通り過ぎる町や村で知恵を授かり、旅の伴侶も得ます。冒険の開幕。様々な人と触れ合い、その世界を実相を垣間見る新たな人生の幕開け。幸い時間はたっぷりあるようで、さほど急ぐ旅ではありません。
ゆっくりと大地を踏みしめて、碧いローブをまとった黒魔道士は、西方を目指します。生まれた村は水底に没し、親類縁者も絶えました。戻りを待ち侘びる
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!不穏な導入かと思いきや
静かな夜にじっくりと読み進めたくなる素敵な作品でした!
1話(章)を読み終えたので、気分に浸っているうちのレビューとなります!
勢いで誤魔化す必要がないほど練られている物語ですが、個人的に情景の描写が素晴らしいです!
くどくどと書き流すことなく、読み手が思い浮かべるに必要な情報をするっと手渡してくれる、そんな印象を受けました!
また、読み手への解説が話毎に記載されており、読み手への配慮を欠かすことなく、解説文じたいも進行補助以上のことを主張しないようそっと据えられた形なのがありがたいです!
作者様がいうように主人公の女の子がある作品のキャラを連想していると思わず頬を緩めてしまう。そんな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!雰囲気たっぷりの、旅の物語。オススメですよ!
主人公は魔道士の少女。強力な力を持っています。
ふらり、気ままな一人旅。
一応、目的はあります。
古代の失われた聖地を巡る、巡礼路。
一枚の古びた地図。
それ以外の手がかりはなく、なぜその巡礼路があるのか、何が目的なのかは、不明なのです。
なぜ、少女は一人なのでしょう。
それは、のちのち、明かされます。
西洋の古城。
古びた墓地。
雷雨に浮かびあがる、ミステリアスな洋館。
人里離れた山奥で出会った人々。
謎めいた古代遺跡……。
かと思えば、インドを思わせる場所にも。
どれも圧倒的な筆力で描かれ、まるで読者は主人公と一緒に旅をしているかのよう……。
ハラハラのバトルや、ドキドキの美形男子…続きを読む - ★★★ Excellent!!!旅先の景色がスッと入ってくる……自分も旅している気分が味わえます
第五話 最終幕までの感想です!(^^)
物語は某有名RPGの黒魔道士の姿を彷彿とさせる少女が巡礼の旅で様々な村や町、遺跡で色々な人々と出会い、物語を紡いでいくお話となっていますね(^^)
F◯好きのゲーマーな自分には、黒魔道士が主人公とは嬉しい設定ですが、個人的にはそれ以上に、この作品は情景描写が凄く綺麗に表現されていて、それでいて、主人公が比較的ゆっくり、マイペースで旅をしているので、バトルもののガッツリ派手な戦闘演出こそ、現段階では控えめですが、逆に旅先の景色が文字だけで想像しやすく、読者も一緒に旅をしている様な感覚を覚えるのが何よりも一番良かったと感じました!
タグで「異世界…続きを読む - ★★★ Excellent!!!黒魔道士の少女と、巡礼の旅に出かけませんか?
物語の主人公は、黒魔道士の少女サフィ。
失われた巡礼路を取り戻すことを目的に旅をしています。
得意技は、黒い球体を出して物や敵を呑み込む魔法。
第一話はカルナヴァルの街での虹色の宝石事件、第二話は怪魚と人夫たち、魔物にまつわる出来事(河童さんかわいいでしゅ)、第三話は森の中の洋館で出会った不思議な人たちのお話……というように、各話ごとに場面・場所を変え、物語が綴られていきます。
彼女の巡礼が何を意味するのか。
巡礼の先に何が待っているのか。
第三話から、サフィ自身の秘密が少しずつ明らかになってきます。
彼女の出自や抱えているものが気になる!
そして、皆様がすでにレビューで書かれている…続きを読む - ★★★ Excellent!!!黒魔導士の少女は巡礼旅の果てに何を見つけるのか
最新86話まで拝読してのレビューです。
これは某ゲームでも有名な黒魔導士の少女が巡礼の旅に出る物語です。
まるでサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼の旅(こちらは純粋な宗教巡礼ですが)を彷彿とさせながら、ファンタジーらしい要素もしっかり描かれています。
どういった要素があるかは、あらすじをご覧ください。
主人公サフィは可憐な少女、その彼女がなぜ一人で古い巡礼路を歩いているのか。どんな目的があるのか。そこで彼女は何を見て、何を知るのか。
ファンタジー特有のいかにもな派手な戦闘はありません。そのようなものがなくても、深く作品に没頭できるのです。
それは偏に作者様が紡ぎ出す物語の妙、情景描…続きを読む - ★★★ Excellent!!!失われた巡礼路を取り戻すための主人公の旅
筆者の卓越した情景描写によって、読者は主人公サフィの隣にいて、一緒に冒険しているような気分を味わえます。
1つの戯曲もしくは映画を見ているかのようです。
泥棒と間違えられたり、おじいちゃんとのんびりお話ししたり、怪魚を釣ったりと日常パートも多いのですが、
それがイイ!
主人公は失われた巡礼路を探しているようなのですが、いったい何のためなのか序盤では説明されません。
きっと、読み進むにつれて、その謎が明らかになることでしょう。
私のように物語を書き始めた人には、描写の仕方を学ぶよい教材にもなります。
本格的な大人向けのファンタジーを求める方は、是非、読んでほしい作品です。 - ★★★ Excellent!!!黒魔道士の正体は可憐な少女 孤高の旅を共に見守りませんか
黒魔道士の正体は、可憐な少女。彼女は古い巡礼路を一人旅しています。
端正な言葉で綴られるのは、意外とお転婆で大雑把な少女の姿。旅の様子も「珍道中」と言うべきものであったり、胸に迫る切ない物語であったり。エピソードを重ねる度に、物語は鮮やかな絵巻物を紡ぎ出します。
定型の異世界ファンタジーでは味わえない、美しい冒険の世界。独特な語り口に中毒症状を呈しながら読み進めれば、魔道士ながらどこか人間くさい少女に愛着を感じつつ、共に旅をしているような錯覚に陥ります。
孤高の旅に、どうやらお仲間が加わったよう。これから起こる不思議な旅がどこに向かって進むのか。
沢山の方と、この旅の行く末を見守りた…続きを読む