雰囲気たっぷりの、旅の物語。オススメですよ!

主人公は魔道士の少女。強力な力を持っています。
ふらり、気ままな一人旅。
一応、目的はあります。
古代の失われた聖地を巡る、巡礼路。
一枚の古びた地図。
それ以外の手がかりはなく、なぜその巡礼路があるのか、何が目的なのかは、不明なのです。

なぜ、少女は一人なのでしょう。

それは、のちのち、明かされます。
西洋の古城。
古びた墓地。
雷雨に浮かびあがる、ミステリアスな洋館。
人里離れた山奥で出会った人々。
謎めいた古代遺跡……。
かと思えば、インドを思わせる場所にも。

どれも圧倒的な筆力で描かれ、まるで読者は主人公と一緒に旅をしているかのよう……。
ハラハラのバトルや、ドキドキの美形男子なども挟みつつ、やはり際立つのは、生々しい旅の雰囲気。
今いる場所を離れて、旅をしたいな。
見知らぬ土地の風に吹かれて。

そんな気持ちを満たしてくれる、素敵な読書タイムとなることでしょう。
オススメですよ!
ぜひ、ご一読を!

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