静かな夜にじっくりと読み進めたくなる素敵な作品でした!
1話(章)を読み終えたので、気分に浸っているうちのレビューとなります!
勢いで誤魔化す必要がないほど練られている物語ですが、個人的に情景の描写が素晴らしいです!
くどくどと書き流すことなく、読み手が思い浮かべるに必要な情報をするっと手渡してくれる、そんな印象を受けました!
また、読み手への解説が話毎に記載されており、読み手への配慮を欠かすことなく、解説文じたいも進行補助以上のことを主張しないようそっと据えられた形なのがありがたいです!
作者様がいうように主人公の女の子がある作品のキャラを連想していると思わず頬を緩めてしまう。そんなキャラとなっており、この子がどのような素敵な旅を魅せてくれるのか楽しみで仕方ありません!
現在読み進めた範囲で後々の展開に触れる部分もありましたが、ネタバレ的な要素回避のため多分にふわふわしたレビューとなってしまいました!
筆力の高さに支えられた丁寧な文章と、夜を連想させる物語独特の雰囲気はWEB小説ではなかなかお目にかかれないのではないかと思います。
まさに物語に浸りたい。そんなあなたにお勧めしたい名作です!
主人公は魔道士の少女。強力な力を持っています。
ふらり、気ままな一人旅。
一応、目的はあります。
古代の失われた聖地を巡る、巡礼路。
一枚の古びた地図。
それ以外の手がかりはなく、なぜその巡礼路があるのか、何が目的なのかは、不明なのです。
なぜ、少女は一人なのでしょう。
それは、のちのち、明かされます。
西洋の古城。
古びた墓地。
雷雨に浮かびあがる、ミステリアスな洋館。
人里離れた山奥で出会った人々。
謎めいた古代遺跡……。
かと思えば、インドを思わせる場所にも。
どれも圧倒的な筆力で描かれ、まるで読者は主人公と一緒に旅をしているかのよう……。
ハラハラのバトルや、ドキドキの美形男子なども挟みつつ、やはり際立つのは、生々しい旅の雰囲気。
今いる場所を離れて、旅をしたいな。
見知らぬ土地の風に吹かれて。
そんな気持ちを満たしてくれる、素敵な読書タイムとなることでしょう。
オススメですよ!
ぜひ、ご一読を!
第五話 最終幕までの感想です!(^^)
物語は某有名RPGの黒魔道士の姿を彷彿とさせる少女が巡礼の旅で様々な村や町、遺跡で色々な人々と出会い、物語を紡いでいくお話となっていますね(^^)
F◯好きのゲーマーな自分には、黒魔道士が主人公とは嬉しい設定ですが、個人的にはそれ以上に、この作品は情景描写が凄く綺麗に表現されていて、それでいて、主人公が比較的ゆっくり、マイペースで旅をしているので、バトルもののガッツリ派手な戦闘演出こそ、現段階では控えめですが、逆に旅先の景色が文字だけで想像しやすく、読者も一緒に旅をしている様な感覚を覚えるのが何よりも一番良かったと感じました!
タグで「異世界版 深夜特急」や「バックパッカーの流儀」と描かれてたのがわかる気がします!
ジャンル的にも結構珍しいと思います。
ここまでしっかり情景が綺麗に表現されている旅ものの作品は個人的に中々出会えてなかったので、この作品との出会いに感謝ですね♪(о´∀`о)
この巡礼の旅の最果てに、どの様な結末が待っているのか……
自分もゆっくり追っていきたいと思っています♪
旅ものが好きで、派手な演出より、綺麗な情景描写によって丁寧に描かれている世界観の作品、その世界観にしっかり入り込める作品を探している方には、絶対にオススメですね!
物語の主人公は、黒魔道士の少女サフィ。
失われた巡礼路を取り戻すことを目的に旅をしています。
得意技は、黒い球体を出して物や敵を呑み込む魔法。
第一話はカルナヴァルの街での虹色の宝石事件、第二話は怪魚と人夫たち、魔物にまつわる出来事(河童さんかわいいでしゅ)、第三話は森の中の洋館で出会った不思議な人たちのお話……というように、各話ごとに場面・場所を変え、物語が綴られていきます。
彼女の巡礼が何を意味するのか。
巡礼の先に何が待っているのか。
第三話から、サフィ自身の秘密が少しずつ明らかになってきます。
彼女の出自や抱えているものが気になる!
そして、皆様がすでにレビューで書かれているように、とにかく描写がとても豊かで鮮やかです。
各話で立ち寄る場所の風景、人々や不思議な生き物たちの息遣い、天候、いろどり、匂い、特産の宝飾品や食べ物。
サフィと一緒に旅をしているような、そんな感覚に浸ることができますよ!
さあ、この作品を未読のあなた。
あなたも眠れない黒魔道士と一緒に、のどかでわくわく、ちょっぴりドキドキする、楽しい旅に出かけてみませんか?
最新86話まで拝読してのレビューです。
これは某ゲームでも有名な黒魔導士の少女が巡礼の旅に出る物語です。
まるでサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼の旅(こちらは純粋な宗教巡礼ですが)を彷彿とさせながら、ファンタジーらしい要素もしっかり描かれています。
どういった要素があるかは、あらすじをご覧ください。
主人公サフィは可憐な少女、その彼女がなぜ一人で古い巡礼路を歩いているのか。どんな目的があるのか。そこで彼女は何を見て、何を知るのか。
ファンタジー特有のいかにもな派手な戦闘はありません。そのようなものがなくても、深く作品に没頭できるのです。
それは偏に作者様が紡ぎ出す物語の妙、情景描写には特筆すべきものがあり、それらを極力排した薄っぺらい作品とはまさしく一線を画しています。
旅の醍醐味といえば、立ち寄った先々で見るべき景観であり、そこから五感を通じて感じ取れるものです。これらを作者様は卓越した文章力で言葉にしています。
時には難しい漢字も出てきたり、話が脱線したりと、色々ありますが、それもまた一興でしょう。
実のところ、作者様の作品は「曲藝團の畸型」(伝奇ジャンル)、「隻脚娼婦館」(ホラー)を読了後にこちらに移ってきました。作者様の持ち味はこの二作に凝縮されていて、だからこそ異世界ファンタジー作品でも実力がいかんなく発揮されています。
サフィの巡礼の旅が終わる時、彼女には何が訪れるのか。最後まで追い続けたい作品です。
この機会に一読することをお薦めします。
筆者の卓越した情景描写によって、読者は主人公サフィの隣にいて、一緒に冒険しているような気分を味わえます。
1つの戯曲もしくは映画を見ているかのようです。
泥棒と間違えられたり、おじいちゃんとのんびりお話ししたり、怪魚を釣ったりと日常パートも多いのですが、
それがイイ!
主人公は失われた巡礼路を探しているようなのですが、いったい何のためなのか序盤では説明されません。
きっと、読み進むにつれて、その謎が明らかになることでしょう。
私のように物語を書き始めた人には、描写の仕方を学ぶよい教材にもなります。
本格的な大人向けのファンタジーを求める方は、是非、読んでほしい作品です。
黒魔道士の正体は、可憐な少女。彼女は古い巡礼路を一人旅しています。
端正な言葉で綴られるのは、意外とお転婆で大雑把な少女の姿。旅の様子も「珍道中」と言うべきものであったり、胸に迫る切ない物語であったり。エピソードを重ねる度に、物語は鮮やかな絵巻物を紡ぎ出します。
定型の異世界ファンタジーでは味わえない、美しい冒険の世界。独特な語り口に中毒症状を呈しながら読み進めれば、魔道士ながらどこか人間くさい少女に愛着を感じつつ、共に旅をしているような錯覚に陥ります。
孤高の旅に、どうやらお仲間が加わったよう。これから起こる不思議な旅がどこに向かって進むのか。
沢山の方と、この旅の行く末を見守りたいです。是非、一読を!
黒魔道士、それは某有名ゲームタイトルのジョブのひとつ。序盤から大変有能であり、強力な魔法やアビリティを覚えることでいつまでも頼られる存在である(注:個人の意見です)。
今回は、そんな黒魔道士の可憐な少女に注目した巡礼の物語。旅先で出会う人々。さまざまな問題。
その昔、数多くの先人が歩んだという巡礼路。
言い付けに従って、忘れ去られて久しい古い巡礼路を旅する少女。
道中には何が待ち受け、最終地点には何があるのか。
少女とともに、私たちも旅をしているような気持ちになり、あらすじにあるように、最後に何が待っているのか。それを確かめるのもまた、この物語の楽しみのひとつです。
楽しみと書きましたが、それが悲しみかもしれないし、絶望かもしれないし、希望かもしれない。
まだまだ物語は続きます。
では、皆さま。
今から一緒に、冒険の旅に出かけましょう(๑•̀ㅂ•́)و✧
美しい遺跡の精緻さ、神秘さが実感となり、好奇心を満たしてくれました✧︎
特に絡繰り屋敷の黄昏、水の星の甍が素敵で、美しい夢に招かれたようです✧︎
対比である現-うつつ-は、住まう人々、旅人同士の確かな温みである情✧︎ ハプニングあり、冒険あり、ほっと一息あり……
夢と現を行き来する旅路と感じました✧︎
そして……
形ある物が、旅人達の手の内に必ず残らなくても、慈雨のように降る豊かな経験は自分自身に浸透します。
葉の気孔を介した蒸散による、根からの吸水が無ければ、自分自身の葉先に水は到達出来ません。
経験の慈雨は、良き成長と生命力を齎すのだと、煌めく溢液の朝露は真理を映しました。
『読む』ことで、少女サフィと自分を重ねて旅を歩めば、私達自身にも同じ慈雨が降り注いでくれます……✧︎
蝶番祭(てふつがひ・まつり)先生の前作、さらに前々作を読んでいると、よもやあの御仁が普通のファンタジーなぞ書かれるはずは無い! と思ってしまいがちだが、いやはや意外にも王道ど真ん中を走っていますぞ、今のところ!
でも描写のリアルな感じ、匂いや空気感まで伝わる文体はそのまま。
今回は主人公が女性であることも含めて、新鮮な印象もあり、楽しく読んでいます。
作品概要を見て頂けばお分かりのように、ギャグセンスも高い作者様です。
お気に入りは河の童が出てくる回。
主人公の黒魔導士ちゃんが、美少女オーラ出てるのに下ネタ好きだという設定もポイントが高いです。
ちなみに・・・
「登場人物は「女性」と表現した場合、必ず女性なのです」
と注意書きがあります笑
今回は「ヒロインだと思ってたらついてた!」は発生しない模様!
みんな安心して読んでね!!!