少女らが往けば、鏡花水月の旅情が魅せる


美しい遺跡の精緻さ、神秘さが実感となり、好奇心を満たしてくれました✧︎
特に絡繰り屋敷の黄昏、水の星の甍が素敵で、美しい夢に招かれたようです✧︎

対比である現-うつつ-は、住まう人々、旅人同士の確かな温みである情✧︎ ハプニングあり、冒険あり、ほっと一息あり……
夢と現を行き来する旅路と感じました✧︎


そして……
形ある物が、旅人達の手の内に必ず残らなくても、慈雨のように降る豊かな経験は自分自身に浸透します。

葉の気孔を介した蒸散による、根からの吸水が無ければ、自分自身の葉先に水は到達出来ません。

経験の慈雨は、良き成長と生命力を齎すのだと、煌めく溢液の朝露は真理を映しました。

『読む』ことで、少女サフィと自分を重ねて旅を歩めば、私達自身にも同じ慈雨が降り注いでくれます……✧︎

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