ヤミイトと悪運探偵

5000人に一人くらいの割合で『ギフト』と呼ばれる超能力を持つ人間が生まれる現代日本。
人の悪意や敵意が「真っ黒な糸状の物質」に見える『ギフト』を持つ青年、円居伊都（まとい・いと）は、その糸状の物質のことを『ヤミイト』と呼んでいた。ヤミイトが見える能力をひた隠しにしてきた伊都は、ある日空腹で倒れかけていたところを、真淵光留（まぶち・ひかる）と名乗る探偵の青年に助けられる。
超絶受難体質の光留に誘われ、伊都は探偵事務所のアルバイトを始めるのだが――。
東京、池袋を舞台にした現代異能ファンタジー。