概要
十人の姫と十の夜
姫は儚く脆いもの。
愛され、護られ、騙されるもの。
その魅力は魔性であり、もしかしたら毒かもしれない。
某有名なタイトルをもじったファンタジー短編集。
『姫』と『夜』をテーマにしたおとぎ話風ショートショートです。
愛され、護られ、騙されるもの。
その魅力は魔性であり、もしかしたら毒かもしれない。
某有名なタイトルをもじったファンタジー短編集。
『姫』と『夜』をテーマにしたおとぎ話風ショートショートです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!姫という言葉に秘められた可能性
「姫は儚く脆いもの。 愛され、護られ、騙されるもの。 その魅力は魔性であり、もしかしたら毒かもしれない」
物語の紹介文で、これほど「見事」と唸った作品はありません。
この作品は姫十夜のタイトルに違わず、十人の様々な姫に纏わるお話を集めたもの。
その中には儚く脆い姫もいれば、戦乱を強く生きた姫もいる。騙されたことにも気づけず恋に溺れ続けた姫もいれば、己の価値を見出し道を切り開いた姫もいる。
壮大な長編にしようと思えば幾らでもできるのに、どのお話も短く纏まり、またその畳み方が決して雑にならず、むしろ美しさを感じるのも魅力の一つ。
短い文字数と童話のような小気味の良いテンポで語られるにも関わらず…続きを読む - ★★★ Excellent!!!お姫様は十人十色
お姫様の物語と聞くと、身分違いの恋をしたり溺愛されたり追放されたり……最近はそんなイメージがあります。西洋風な煌びやかで華やかな世界で凛として逞しく美しく生きる、そんなお姫様たち。でも本作のお姫様はひと味もふた味も違います。作者様の想像力の豊かさと美しい言葉選び、そして少ない文字数の中にこれでもかと詰め込まれた世界観に魅了され、あっという間に最新話まで読了してしまいました。各話独立した物語で、気になるお姫様から手に取れるのも読者の嬉しいところだと思います。私は特に苦菜の姫と紫陽花の姫のお話が好きです。お姫様は十人登場予定とのこと。残りのお姫様と出会うのを楽しみにしながら、続きの夜を待ちたいと…続きを読む