ⅩⅦ 女神様、渋々了承する③


クラウディアはクロードを上から下まで見つめると言った。


「衣装が古くさいわね。」


「クラウディアは破壊神でもあり毒舌でもあるんだな―コホン、冗談だ。忘れてくれ。」


「よろしい。」


クロード、コイツもしかしたら嫁入りの際に魔界に連れて行けば役に立つかも?


そう考えクラウディアの中ではほんの少しだけクロードへの好感度が上がった。


「そうだ、貴方ってもしかして竜化できる?」


「もちろんだとも、少なくとも城一つ分くらいのサイズはあるぞ。」


ふ~ん、じゃあ結構役に立つかも。

向こうで大きな建築物を壊す時があるかもしれないしね。

見方を少しでも作りたいわ。


「もし良かったら私が嫁入りの際に一緒についてきてくれる?」


「ああ、魔神ルーファスに其方は嫁ぐんだったな。我は良いけど条件がある。」


「なあに?」


「我と毎晩一緒に寝ることだ。」


「子供の姿になったらいいわよ。」


「じゃあ決定だな。」


ルーファスは瞬く間に10歳ころの少年になった。

角は消え黒色の髪が膝まで伸び深紅の瞳も持つ美少年と変化した。


「角って消えるのね。」


「我を何だと思っている。」


「変態」


「我、傷つくぞ。」


そうだわ、今は私の天界にある城に来ているんだから従者たちにも秘密裏に事情を話さなきゃ。

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