Ⅳ女神様は昔の友人と再会する

クラウディアは王子を殴りながら内心焦った。


なにこの王子?

耐久力なさすぎじゃない?

これはサンドバックではないわ、ただの布切れよ。

王子ってちゃんと運動しているの?

これバリバリ温室育ちってくらいに弱いんだけど?


クラウディアがもう一発王子を殴ろうとしたとき―

クラウディアの手を握り止める人物が居た。


「おい、やりすぎだぞ。」


そういった人物はクラウディアと同じ色をした銀髪、そしてオレンジ色の瞳。

顔は恐ろしいほど整っていた。

クラウディアの様な神聖な服を纏っておりクラウディア以外は皆天使と見間違えたほどに綺麗だった。


せっかく人が楽しんでいるところを...

だけどこういう人物だもんね、ペリアロス・キラ・ケレイ・クリラ・ミライシレイは。

本当は殺したいけど私より強いのよね、まあ一応コイツも神だし。

最後にあったのはいつぶりかしら?

5000年前くらい前だったような?

全く昔路変わってないわね。


クラウディアは舌打ちしペリアロスを見た。

そして直後ペリアロスに膝蹴りを入れた。


「うわ、ひどいな。久しぶりの友人と再会した時の挨拶がこれかよ?」


ペリアロスは蹴られているのに愉快そうに笑う。

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