Ⅴ女神様は連行される
クラウディアは笑うペリアロスを細い目で見た。
コイツなんで笑っているのかしら?
昔から理解不明なのよね、ペリアロス。
ペリアロスの事を理解できる人なんてどこに居るのかしら?
蹴られて笑うってもしかしてマゾヒストなのかも?
まあこれは置いといてペリアロスが来たって事は多分緊急事態なのよね。
だってコイツは引きこもりだから必要なこと以外自分の管理している世界にこもっているもの。
でも自分から来るなんて珍しいわね?
5000年前は私が無理やり出てこさせたのに。
まて、そう言うことだったら私ってペリアロスすら知っている情報を知らないってこと?
引きこもり以下?
まずいわ...非常にまずい。
私ったらいつから情報力が落ちたわけ?
クラウディアが考え込むとペリアロスはため息を吐いて言った。
「言っとくけど絶対お前今失礼なこと考えているだろ?俺が来た理由はなんか1時間前くらいに『緊急会議開くよー』っていきなりピアが言い始めてお前集まってないから無理やり連行してくるよう言われたわけ。」
クラウディアはペリアロスの言葉を聞いて呆れてしまった。
なんだ、ピアか。
そうね、ピア・セイ・ミイレルラ・ケレルミ・デレル・ケイラルサは結構マイペースな神だもの。
よくある事ね、でも1時間前に言い始めたなら丁度私は令嬢姿でパーティー会場駆けまわっていたから仕方ないわね。
ペリアロスに負けないで良かったわ。
引きこもりに負けたら恥よ、恥。
多分10年くらいペリアロスと顔を合わせることすらできないわ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます