ⅩⅣ女神様は不意打ちを仕掛けられる


しばらくして―


クラウディアは勢いよくベットから飛び起きた。


んん...寝すぎたわね。

私ったらもう丸一日も寝てしまったわ。

ってなんかあれ?

誰この人?知らない人が腰に抱き着いてんだけど?

ちょっと私の手掛けた結界に欲張れずに入って来たわね。

推測では私以上か同格ね―まてまて、冷静に判断している場合じゃないわ!!


クラウディアは自分の腰に手をまわし抱いている人物を見た。

漆黒色の膝まで伸びた長い髪に紅色の瞳、顔立ちはクラウディアと同等、いやそれ以上に整っていた。

頭には立派な角が生えており、外見の年齢は17頃で古風の服を纏っておりすやすやと気持ちよさそうに寝ている。

クラウディアの視線に気づいたからか男は目を覚ました。


「んん...クラウディア、貴様寝起きが早いな...もう少し我と寝ようぞ......ゴフッ」


男をクラウディアは目にも見えぬ速さで殴りベットから追い出した。


「キャァァ、淑女の寝室に無断で入るなんてとんだ変態よ!?」


クラウディアはパニックになり男に怒鳴りつけた。


「貴様、淑女だったのか?破壊神じゃなくて?まあ良い体してるし破壊神は言い過ぎか...グェェ」


クラウディアは男の言葉を遮り男の腹部に蹴りを入れた。

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