Ⅹ女神様は酷い言われよう

ケレイアは茫然とする皆を置いてどんどん話していく。


「そう、同盟。皆魔族しか作れないと言う『魔石』は知っているだろう?」


突然の質問に三人は少し一時停止してから口をパクパクと開いた。


「知っているよさ、あれでしょ?一時的魔法の効果を高めると言う変な石。」


「光っている石だよね?あの以上に価値が高くて取引できないっているインチキなヤツ?」


「あれがどうした?別に俺達なにも困ってないだろ?」


だが三人の『魔石』の評価は最低だった。

その言葉にケレイアが大きなため息を吐いている。


「そう、皆の言う通り。でもね、備えは必要だろう?しかも我々は今の所困っていない。だからクラウディアくらいいなくなっても平気なんだ。魔族はね結構値引きしてくれたんだよ?こっちは私達しか作れない『ポーション』を作って提供しあっちは『魔石』。クラウディア一つでこんなに有効な関係を築けるんだよ?」


ケレイアの言葉に三人は目を丸くした。

一番丸くしたのはクラウディアだった。


ケレイアったら酷いわね。

『クラウディアくらい』ですって?

私を虫けらのように扱うなんて...

でも『ポーション』は私たちにとっては回復の手段で重宝される物なのに...

ちょっと...いや、結構イラつくわね。

シバきたいけど...実力差で無理なのよね。

返り討ちになさるわ。

まあ、私ってそこまで無知じゃないもの。


クラウディアが口を開こうとしたときにピアが遮った。


「はあ?仲間のことそんな風に思ってるワケ?はい!では今から会議を開きま~す。ケレイアを裁きましょうよ!ここにとっておきの人が居るじゃない?クラウディアさん、やっちまって!」


ピアの言葉にクラウディアは内心呆れた。


もう、この子ったらどこで異界のドラマに出てくる『水戸黄門』みたいな事言っているのよ?

別に私殺さないわよ?

前にも言ったけど実力差で無理なのよ。

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