Ⅺ女神様は締める


クラウディアは深呼吸して言った。


「分かったわ、嫁げば良んでしょ?めんどくさいから嫁ぐわよ。」


クラウディアの言葉にケレイアは目を輝かせた。


「よし、では報告しとくか。クラウディア、君は無論、お飾り妻として行かせるから安心して。夫婦仲悪くてもOKだよ、でも同盟はもみ消さないでね。この紙にサインしたら正式な夫婦。待望の夫と会うのは3日後ね。」


紙を渡してくるケレイアを遠目に見ながらクラウディアは秘かに思った。


ケレイアってもしかして私が許可する前提で動いているの!?

ペリアロスとピアを黙らせたくてやけくそになって言ったけど今思うと後悔するわ。

しかも『待望の夫』ってなに!?

まるで私が望んでるように聞こえるじゃない?

つくづくイラつくわ。

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