Ⅸ女神様、ハモる
クラウディアはため息を吐いた。
ちょっと待って?
ペリアロスって遠回しに私の事ディスってない?
普段だったら殴っているけど...今は緊急時。
少しは見逃してあげるわ。
私はこう見えて空気が読めるのよ。
ここで殴ったら状況が悪化するだけ。
そう言えばなぜ私と縁談なのかしら?
多分理由があるのよね。
だって私が嫁いだら出費が掛かるだけだわ。
悪魔は自分に不利な交渉を望まないもの。
絶対ケレイアは何かを隠しているわ。
クラウディアはようやく口を開いた。
「ねぇ、ケレイア。私に縁談がきた本当の理由は何?貴方なにか隠してるでしょ?」
クラウディアが真面目な顔で問うとケレイアはクラウディアから視線をずらしワザとらしい下手糞な鼻歌をふいている。
「誤魔化してないで早く教えなさい。」
「分かった、話すからちょっと待て。クラウディアの縁談の真の理由は天使と悪魔の同盟だよ。」
ケレイアの突然の話に皆目を丸くする。
「「「同盟?」」」
多分この時この場に居たケレイア以外の皆全員がハモった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます