Ⅷ女神様は抵抗する

クラウディアの縁談発表で周囲が固まった後すぐに皆からブーイングがくる。


「えぇ~クラウディアは何で嫁に行くわけさ?同じ女として思うけど結婚はね、好きな人とするのよ!顔も見たことない人に嫁ぎたくないわ。もし顔が不細工だったらどうすんよ?クラウディア泣いちゃうでしょ?大体さ顔は完璧じゃなきゃクラウディア見たいな美少女と堂々と並べないっつーの。」


ピアが力説すると周囲が引いている。

もちろん原因となったクラウディア本人も。

ペリアロスも口を開く。


「クラウディアはな、結構暴力的だけど根は優しいんだぜ?引きこもりだった俺を引っ叩いて出してくれたんだぜ!?もしもケレイアだったらめんどくさがって他の人に押し付けるだろ!だから恩は感じているんだ。せめて本人に決めさせてやってくれ。」


ペリアロスの言葉にケレイアの従者たちの感想は一致した。


―ろくな思い出もねぇ―


多分この話を聞いて大半が思うことを二人は考えていた。

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