ⅩⅥ女神様、渋々了承する②


クラウディアは呆れ顔でクロードを見た。


「う~む、対して他の神とあまり変わらん、其方は『システム』を知っているな?」


「えぇ、知っているわ。『システム』はこの世界の中心、いや全ての源であり制御は出来ないため無数の神が存在しているっだったかしら?」


「正解だ、だが我はその『無数の神』の中でも個人の世界を持っておらん。『個人の世界』はシステムの力を制御するために作るモノだが我自身が『システム』を自在に制御できるため無いのである。」


「なぜかしら?」


「それは我が『制御の神』だからだ。多分我は『システム』を除けば我にかなう者はいないだろう。これで答えになったか?クラウディア。」


クラウディアは怪訝な顔でクロードに質問した。


「じゃあなんで貴方の頭には角が付いているの?」


「そりゃあ我が其方達と種族が違うからだろう?まあ我以外『竜』は居ないのだがな。」


「そうなのね。」


クラウディアは大きなため息を吐いた。


胡散臭いわね、でも多分コイツが言っていることは認めたくないけど事実だわ。

だってクロードからは序例一位のケレイアよりも威圧が凄いもの。

神じゃなかったら今頃ペチャンコだったわ。

でもなぜクロードがベットに侵入してきたのかしら?

もしかして魔界で昔助けた少年って...クロードだったりして...


「じゃあなぜ私の寝室に侵入してきたのかしら?」


「そりゃあ其方の事が好きだからだろう?」


「とんだ変態ね。」


「貴方って昔私が助けた魔界に居た少年と似ているわね。偶然かしら?」


「似ていて仕方ないだろう?だって我はその『少年』なのだから。」


やっぱりそうなのね...

しかも『其方の事が好き』ですって。

冗談が下手ね。

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