放浪の占い師　七未子

紹介文

　五条七未子は、先祖が作った占いの秘伝書をもとに若くして占い師になった。
七未子のご先祖の美奈によって、占い師の歴史が始まるが、美奈は明治時代の頃に、貴族の娘だったが、下層階級の男と駆け落ちして、落ちぶれたが、男の親がやっていた占いの道に入って、放浪しながら秘伝書を書き残した。
その秘伝書では、人間の人生は、四つの型の人生があって、スタート苦労型人生、順風スタート型人生、思春期苦労型人生、途中苦難型人生である。
美奈の占いでは、占いにやって来た人間が、その四つの型の中のどの型に当てはまっているかを判断し、その時点でどの位置にいるかから吉凶を分析し占うというものだった。
七未子は、この占いに絶対の確信を抱き、占い師を始めたが、若いうちはご先祖の美奈を見習って、日本各地の温泉地を放浪し…続きを読む