概要
罪人の少年たちを救うため、大庭景義は知略を尽くす!
鎌倉の武将・大庭景義(おおば かげよし)を主人公とした、歴史小説です。
【あらすじ】
大庭景義は、ふところ島(現・神奈川県茅ヶ崎)を本拠とする老武者である。若いころに負った戦傷のため、左脚が動かず、太い杖にすがって歩いている。
源平の大戦で、罪人となった少年たちがいた。かれらは父や兄が平家方につき、罪人として滅んだため、自分たちも連座して、罪人とされてしまったのである。
景義は、かれらを保護し、かくまい、一人前のつわものに育てようとする。少年たちにとっても、幕府にとっても、それが最良の道であるという強い信念のもとに。
だがしかし、ことが発覚すれば、景義は幕府から反逆を疑われかねない。少年たちは、命を失うだろう。その代償は、あまりにも大きい。果たしてどのように、少年たちを罪
【あらすじ】
大庭景義は、ふところ島(現・神奈川県茅ヶ崎)を本拠とする老武者である。若いころに負った戦傷のため、左脚が動かず、太い杖にすがって歩いている。
源平の大戦で、罪人となった少年たちがいた。かれらは父や兄が平家方につき、罪人として滅んだため、自分たちも連座して、罪人とされてしまったのである。
景義は、かれらを保護し、かくまい、一人前のつわものに育てようとする。少年たちにとっても、幕府にとっても、それが最良の道であるという強い信念のもとに。
だがしかし、ことが発覚すれば、景義は幕府から反逆を疑われかねない。少年たちは、命を失うだろう。その代償は、あまりにも大きい。果たしてどのように、少年たちを罪
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!源平合戦後、父や兄が平家方についたために罪人とされた少年たちの人生は?
武士の世界を描きながら、
根底に流れるのは人間愛と平和への希求だと思います。
舞台になっている時代は源平合戦の頃ですが、
戦を描くための歴史小説ではありません。
戦における命のやりとりに際して、
人が何を思い、どう考え、いかに向き合うのか。
ひたすら人間が描かれて行きます。
主人公として選ばれたのは大庭景義(おおば かげよし)ですが、
ほかにもたくさんの人物にスポットが当たり、
群像劇ともいえる描かれ方をしています。
景義自身は老齢の域に至り、悟りを開いたかのような人間性を備えていますが、
彼が手を差し伸べる若者たちはまだ未熟で、悩み苦しみながら成長していきます。
『ふところ島のご隠…続きを読む