舞台は鎌倉時代。
鶯丸(うぐいすまる)は庶民ながら和歌の才能にあふれた青年。
芸は身をたすくのか、彼は和歌の才能をきっかけに医師・延活(えんかつ)先生のもとで働き始める。
ところがこの延活先生、患者の美女に惚れているらしい。
そして恋のライバルは陰陽師!
医師VS陰陽師の恋愛バトル、勝つのはどっち!?
実は前世の物語も絡み、とってもロマンティックです。
ちなみにこちらの「医師VS陰陽師」の争いには原典とも呼べるアイディア元があるそう。
それが室町時代の和歌集『七十一番 歌合(うたあわせ)』。
興味のある人は作品概要を読んでみてください!
作者様の繊細な筆致が情景も心理も美しく描き出します。
悪人も出てくるのに作品全体に流れる優しさが心地よい。
武士ではない、鎌倉時代に生きた人々が生き生きと描かれます。
あたたかい気持ちになれる本作、ぜひ読んでみてください!