精霊に導かれ恐ろしい真実を知ったセラは、禁忌を犯し、森を捨てた。

精霊が見える少年、セラ。彼はその特質から森の住民に爪弾きにされ、孤独な生活を送っていた。セラの家族も、ある理由から冷遇を受けている。
ある日、セラは泉の畔で5年前に失踪した父の声を聞く。愛する父の声を追って森に分け入ったセラが出会ったのは、樹齢千年の巨木だった───


一章まで読了した時点での感想ですが、非常に完成度の高い物語だと思います。
森の風景と『命の森』が抱える秘密、父の失踪の謎、セラの孤独感や怒りなどが美しい文章で綴られ、特に森の秘密が明らかになる場面の描写は眼前に映像が迫ってくるようで、鬼気迫るものがあります。
愛する父の思いを受け、神聖なる大樹に火を放ったセラ。この先彼が辿る運命を最後まで見届ける所存です。

この作家さまの作品はとても読みやすく、そして間違いなく面白い。
昨今の流行りの異世界やゲーム世界的ファンタジーが苦手な方も楽しめる内容だと思います。全力でオススメします!

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