絆を描いた、精霊ファンタジー
- ★★★ Excellent!!!
森の中にある閉鎖的な集落に住む少年セラは、精霊を見ることができる。
しかしそれ故に人々から奇異な目で見られ、孤独を感じていました。
これはそんなセラ少年が森を出て世界を見て、自分の秘密について知っていく物語……なのですが!
この森を出る前に、セラはある大事件を起こします。最初読んだ時は、えっ、こんな展開になるのと驚きました。
そんな大事件を起こして森を出て行ったセラですが、そんな彼のことを心配したのが弟のトニアです。
このトニヤというのが実にいい子で、兄セラの起こした事件の真相、セラが何を思っていたかが知りたくて、彼を追いかけて旅に出るのです。
なんて美しい兄弟愛。
森を出た兄セラと、それを追う弟トニアの二人の視点で描かれる、家族の絆の詰まった異世界精霊ファンタジーです。