500年の〇〇〇

少年は物覚えが悪い。
老婆は延々と同じ事を少年へと語り続ける。
が、覚えられない。

日常の所作や最低限度の仕事は覚えられるのに、興味の範疇から逸れたことは覚えない。
覚えようとしないのだ、興味が無いから。

ソレは、その特質を見抜けた人間にとって最高の素材であり、何かを企むならば最良の駒へと作り替えることも出来る資質で。

本人だけがそれを気付けず、邑の下層でボンヤリと日々を過ごしていた。


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序文1・東瀛まで読んで、改めて1ー1を読み直し『うっわ』って声が漏れました。
いや、二周目を読み直すと景色が変わりますわ。
硬い文章で三人称だから読まないって手合いにこそ薦めたい。
読み直す楽しさを感じさせてくれると思います。

絶対あの婆さん重要人物でしょ・・・(;゚ロ゚)

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