概要
難病にかかるのは、綺麗な女の子だけってだいたい相場は決まっとるんです。
全身がダイヤモンドになる奇病・宝石病で母を亡くしたわたしは、クラスの人気者・まりにつきまとわれる。まりはわたしと友だちになりたい、というがまりが大嫌いなわたしは断固拒否。どうしても友だちになりたいなら百万払え、というとまりはいいよ、と快諾する。
まりは宝石病なのだいう。あと一年で死ぬらしい。死んで宝石になった体でわたしに百万を払うそうだ。
わたしとまりはどんどん近づき、遠ざかる。わたしもまりも、無価値なのだ。ダイヤモンドに比べたら。
捻くれたわたしと難病のまりが辿りついた結末は――。
※一部性的な単語が飛び出てきますが、飛び出るだけで性的な内容はありません。
※第一話だけで完結していましたが、続きを書こうと思っていたこともあり短編集的にのろのろと続きます。小説家になろうにも掲載してい
まりは宝石病なのだいう。あと一年で死ぬらしい。死んで宝石になった体でわたしに百万を払うそうだ。
わたしとまりはどんどん近づき、遠ざかる。わたしもまりも、無価値なのだ。ダイヤモンドに比べたら。
捻くれたわたしと難病のまりが辿りついた結末は――。
※一部性的な単語が飛び出てきますが、飛び出るだけで性的な内容はありません。
※第一話だけで完結していましたが、続きを書こうと思っていたこともあり短編集的にのろのろと続きます。小説家になろうにも掲載してい
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!泣ける難病ものが好きな人へ↓
「ブスやデブが病気になっても、あんたら見向きもせんでしょう。だから、わけのわからん難病にかかるのは、綺麗な女の子だけってだいたい相場は決まっとるんです」
この作品はこんな書き出しから始まります。
もうこの一文で掴まれました。
しかも偏屈なおっさんではなく、難病ものの一番の読者層であるはずの年頃の少女がこれを言って(正確には書いて)いるんです。
読書感想文の形式を取られたこの文章は、一定の読者の首をもげるくらい頷かせてくれることでしょう。
そこからは一気です。
少女がなぜそんな思いを抱くようになったかが明かされ、そしてそんな少女と友達になりたいと近づくもう一人の少女にも理由があって…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ダイヤモンドは傷つかない。けれども人はダイヤモンドじゃない。
ダイヤモンドは最も硬い鉱石として、金剛石などというけったいな名前がつけられていますが、実は硬度というのにはいくつか種類がありまして、ダイヤモンドは俗にヒッカキ硬さと呼ばれるキズの耐久値を表すモース硬度において一番高い鉱石だったりします。押し込み硬さであるビッカース硬度は高くありません。ハンマーで叩くと普通にすこーんと割れるのです。つまり『ダイヤモンドは砕けない』ではなく『ダイヤモンドは傷つかない』であるべきなのです。
それはさておき、この作品にはダイヤモンドのような子が登場します。みんなに賞賛される小説を書いて、のんちゃんがいくらつっぱねてもめげずに友達になろうとしてくる、きらきらした子です…続きを読む