作者様の別作品『灰の翼は自由を知らない』で情緒をぐちゃぐちゃにされてるわたくしめ視点では、作者の灰原悠様は無惨様そのもの。
気づけばわたくしめも雑魚鬼としてひれ伏し、血を一滴でも分けてもらいたい…そんな心境にさせられる破壊力です。
一方で、世のヒット作を見渡すと「ストレスフリーでテンプレに収まる」作品が好まれている印象もあり、それはそれで“人の弱さ”なのかもしれません。
ただ、この良作を“日の下”に引きずり出すには――皮肉にも無惨様よろしく血を搾り出し続けるしかないのか。
まさに無惨様自身が鬼の王として、創作の地獄に立ち続ける運命を背負っているかのような想いがギュッと詰まった創作論です。
このレビューは、作品そのものというより、むしろ作家・灰原先生ご本人への評価に近いものかもしれません。
灰原先生は、創作について深く考察されている方です。その中で、自分なりの創意工夫を重ねて作品を生み出しており、その姿勢がとてもよく伝わってきます。
よく読めば、本作のタイトルや内容には「創作論・エッセイで伸びるには共感が鍵である」という気づきが込められていることがわかります。
また、カクヨム作家にとって悩みどころでもある「どうすれば読み専の読者を惹きつけられるか?」という問いに対し、灰原先生は見事に答えを導き出し、それを『ある作品』に落とし込んでいます。
その考察力の高さは特筆すべきものです。
面白可笑しく書かれてますが、実はその深さや凄さに気づく筈です!
創作に携わる方なら、灰原先生の鋭い視点や考察の姿勢は、ぜひ参考にしてほしいと思います。
灰原先生、この創作論でぜひ「創作論部門」1位を獲得してください!
が、しかし連載を持ち過ぎなのは心配です……
応援しています! 頑張れ、灰原先生!