歌舞・芝居的見どころ紹介

 演劇・歌舞がテーマの作品なので、描写には力を入れております。

 物語的なハイライトにもなっているので、ピックアップしてみました。ネタバレは避けていますが、物語の流れがだいたい分かるようになっています。雰囲気を確認するための参考になれば幸いです。


《 第一部・上 燦珠、後宮に入る 》

第一部一章1話「梅花の精、舞う」 

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330647851671583

 物語の冒頭、ヒロインの燦珠さんじゅが街角で歌と舞を披露する。女役者は珍しいもの、彼女の演技は注目を集めるが──


第一部二章6話「燦珠、朝飯前」

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330648250830152

 秘華園ひかえん戯子やくしゃの選抜試験にて。芝居嫌いの皇帝翔雲しょううんは「落とすこと」を前提とした出題をする。が、燦珠はほかの候補者が誰も思いつかなかったアプローチで軽々と乗り越える。


第一部三章5話「燦珠、嫁に行く?」

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330648629848059

 めでたく秘華園に入った燦珠は、貴妃のひとり華麟かりんによって男役の星晶せいしょうの相手役に抜擢される。初めて「ほかの誰か」と演じることで、燦珠は芝居の楽しさが一段と広がったことを実感する。


第一部四章6話「鳳と人、相(あい)恋う」

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330649150875850

 皇太后臨席の席にて。星晶との共演をネガまれた燦珠は、嫌がらせで衣装を傷つけられる。だが、咄嗟の機転で歌詞と振付を変えて切り抜ける。


《第一部・下 燦珠、後宮の闇を掃う》

第一部五章5話「霜烈、春を嘆く」

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330649599561714

 陰謀に揺れる後宮で、戯子やくしゃたちも落ち着かない。練習に身が入らない燦珠たちに、霜烈そうれつは凄まじい色気と情念を感じさせる歌を披露する。


第一部五章7話「絶演、心を酔わす」

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330649771347935

 陰謀の対応に苦慮する皇帝を慰めたい、との主の香雪こうせつの願いを受けて、燦珠は同輩の喜燕きえんと共に舞を捧げる。演技から伝わる研鑽に、皇帝は芝居そのものに罪はないと認めるが──


第一部六章4話「酔芙蓉、清らに香る」

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330649922569332

 皇太后の殿舎で夜ごと行われる宴席への潜入捜査を請け負った燦珠たち。日ごろは男装姿の星晶も、変装として女の姿で優雅に舞い、場を圧倒する。


第一部八章5話「幽鬼、星夜に唄う」

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330650549851379

 十年前に亡くなった伝説の娘役・驪珠りじゅ幽鬼ゆうれいに扮した燦珠は、驪珠がかつて舞った演目をなぞる。その舞は、陰謀を覆す鍵になるはずで──



《第二部 燦珠、牡丹を探す》

第二部一章1話「花王、芳香絶佳たり」

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330661034255142

 科挙の合格者を寿ぐための祝宴に向けて練習を重ねる燦珠たち。男役の芳絶ほうぜつは、娘役を圧倒する艶と色香を振り撒いて咲き誇る。


第二部三章3話「燦珠、競演する」

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330661041782410

 芝居に興味を持った長公主・明婉めいえんに披露すべく、貴妃たちはそれぞれの抱えの戯子やくしゃに演じさせる。それぞれ異なる個性の名手の演技を見て、燦珠もやる気をみなぎらせる。


第二部四章4話「燦珠、耳をそばだてる」

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330661082824246

 科挙に関わる不正疑惑に巻き込まれ、謹慎を余儀なくされた燦珠。秘華園の壁を越えて響く霜烈の歌声は美しく切なく、燦珠を慰めつつ暴走しないようたしなめていた。


第二部五章2話「貴妃、不遇を託(かこ)つ」

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330661089453762

 長公主明婉の主演で、華劇ファジュの寸劇が演じられる。それは、実は陰謀のを炙り出すためのものでもあった。


第二部七章1話「燦珠、入れ替わる」

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330661557795313

 長公主明婉に、皇帝を怨む者たちの魔の手が迫る。攫われた明婉を救い出すため、燦珠は咄嗟に「私こそが長公主」と名乗り出る。自分自身と明婉の命を懸けた即興の芝居が始まる。


第二部七章4話「燦珠、恥じらう」

https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625/episodes/16817330661932393635

 一連の騒動で怪我をした燦珠は、祝宴の本番の舞台に立つことはできなかった。その代わり、同じく留守番になった霜烈と、祝宴で演じられている恋人たちの歌を共に歌う。ふたりしか知らない密かな二重唱が夜空に響く。

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