花旦綺羅演戯 ~娘役者は後宮に舞う~
悠井すみれ
登場人物紹介(第一部段階)
本編は次話から始まります。登場人物の把握に役立ててくださいますように。
《主人公》
国一番の
市井では女は舞台に立てないため、後宮にある「女だけの
明朗快活、溌溂とした非常に前向きな性格。歌う声も舞う姿も華やか。
燦珠を見出した謎めいた宦官。
尋常でない美貌と美声の主で、「そこにいるだけで辺りが明るくなる」「魂を
芝居好きでもあり、秘華園の在り方を憂えているらしい。
《
※秘華園……後宮にある女性だけで構成された
秘華園の古参の男役役者。先帝や皇太后にも深く愛されていた。磨き上げられた玉を思わせる麗人。若い
霜烈と関係があるらしい。
現在の秘華園でもっとも目立つ男役の少女。相手役の地位を狙う
すらりとした長身に整った顔立ちで清冽な雰囲気を漂わせ、非常に見目良い少年にしか見えない。
ライバルとなる友人を陥れたことがあり、役者同士は敵同士だと思い込んでいるが、燦珠と出会って考えを変えていく。
《皇宮・後宮の住人たち》
今上帝。先帝の実子に存命の者がいなかったため、傍系の皇族から選ばれて帝位に就いた。
優秀かつ謹厳実直で、秘華園を散財の象徴として嫌っている。秘華園を縮小・解体するつもりだったが──
後宮の
控えめでいながら芯が強く教養高く、現在の後宮で唯一、皇帝である翔雲に寵愛される。後宮の
重度の
星晶が大好きで、彼女の魅力を引き立てる最高の
抱える
皇太后、先帝の皇后。先帝の寵愛は薄く、実子はいなかったものの、芝居好きとしては通じ合っていたと言われる。
我が子同然に可愛がっていた
《故人》
先帝。三十年に渡る治世のほとんどを、後宮に引き籠って
秘華園の
文宗帝と驪珠の間に生まれた皇子。母に似た美貌と美声に利発さも備え、父帝にも、生さぬ仲の皇后(作中時間軸での皇太后)にも溺愛された。その存在を警戒されたか嫉妬されたか、十歳のころに突然後宮から姿を消す。
《後宮の外の人々》
燦珠の父。
娘の才は認めつつ、蔑まれることも多い役者の道を進むこと、後宮で陰謀に巻き込まれることを心配している。
風邪を引いた時に無理に演じさせた客のせいで肺炎になったことがあり、喉に良い薬の研究が趣味。
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