概要
伝えたかった言葉はなに一つ言えなかった。二度と会えない君を前に。
昭和十五年八月。港には少年と俯く異国の少女の姿があった。
「私、帰る事になったから、きっともう会えないと思う。さよなら」
その後、戦争が始まると少年も戦地に赴く。少女の国と戦うために。
昭和二十年四月。青年は沈みゆく洋上の城に居た。
俺もここまでかと目を閉じると轟音と共に意識が消えた。
目を覚ますと何故か居る異国の少女。あの頃と変わらぬ笑顔のままで。
どうやら開戦前に戻ってきたらしい。
変えてやる。彼女から笑顔を奪った開戦の歴史を……
「私、帰る事になったから、きっともう会えないと思う。さよなら」
その後、戦争が始まると少年も戦地に赴く。少女の国と戦うために。
昭和二十年四月。青年は沈みゆく洋上の城に居た。
俺もここまでかと目を閉じると轟音と共に意識が消えた。
目を覚ますと何故か居る異国の少女。あの頃と変わらぬ笑顔のままで。
どうやら開戦前に戻ってきたらしい。
変えてやる。彼女から笑顔を奪った開戦の歴史を……
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