エピローグ

 白い建物の中に白い部屋と白いベット。そこには白い服を着た女と、ベットに寝ている少女がいた。


「はい、122の86。うん今日もいいですね」

「あー……」


「最近は反応も多くて私も嬉しいです」

「あー……」


 私はなにか夢を見ていた。

 悪い夢なのか、良い夢なのか……。


 それは分からない。

 分からないけど私は生きなきゃいけない。


 それを望まれて……。

 そして誰かと約束した……。


 その思いと受け取った物を繋ぐことが私の役目。

 未来に出会う、生まれてくる命に…………。


 私は『語る』。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

死人語り 南雲ぜんいち @nagumozenichi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ