少年は己の真実を紐解いていく――謎と想いが渦巻く爽快ファンタジー

 目立たない高校生・拓磨は不思議な経験を皮切りに『神粒』の存在を知ることに。超常現象、生命の真理まで説明することに通ずる『神粒』は万物と共にある。
 空気であり、生物であり、人の想いに左右される『神粒』を認識するようになった拓磨は様々なことに巻き込まれるようになり――


 最初にお断りをしておくと、一言で説明ができません。超常現象、神の使い、陰陽師、父との確執――上げ始めたら切りがないのに、どんどん紐解かれてく謎で、項をめくる手が止まりませんでした。
 情けないともとれる主人公がたくましく成長していく姿も必見です。可愛らしいWヒロイン、便りになる先輩、大人達の思惑、なんと言っても、読めない店主は髭をはやしてずぼらな見た目に反して随一の陰陽師だからもう目を離せません。

 久しぶりに、「とりあえず読んで、読んだ方がわかるから」という作品に出会いました。とりあえず読んで、このふわふわしたレビューの意味わかるから、とりあえず読んで(大事なことなので三回)

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