ボーイミーツカラス!? そして、その日から……!?

父親との距離感に悩みつつも普通の日常を送っていた高校生、大磯拓磨。
彼はある日ゴミ捨て場で不思議なカラスと出会い、額にまさかのキスマークをつけられてしまいます。
(しかも不思議な形をしていて消えないんです)

それ以降、彼の日常は一変し、靄のような不思議で恐ろしいが見えるように。
それはこの世界に存在する「神粒」という物質。人の想いによって善いものにも悪いものにも変化する、とても奇妙で使い方によっては非常に危険なものでした。
やがて彼は「神粒」をめぐる争いに巻き込まれていきます。陰陽師や謎の宗教団体なども絡んで、更には彼の出生に関わることも。
その先にある真実とは果たして……!?


この作品は「神粒」という架空の物質を扱っていますが、その設定の作り込みが巧みで非常に現実感のある物語です。
しかも読めば読むほど次々に謎や主人公の意外な事実が判明し、先の見えない展開で最後まで読者を楽しませてくれます。
ちょっとしたことが伏線だったりもするので、後で「あの時のアレはこうだったのか⁉︎」という、ミステリー的な面白さがあるのも特徴です。


また、主人公の大磯拓磨くんを始め、他の登場人物たちも個性豊かで魅力的!
美少女ですがオカルト好きで少し浮いているクラスメイト。怪しいアンティークショップの店長。神社の息子である頼りになる先輩。そして、件のカラス……を名乗る黒髪の美少女などなど。
彼らの掛け合いや意外な繋がりも物語を楽しく彩ってくれます。

第一部完結ということで、まだまだ物語は謎が残っています。
こちらを読みながら、じっくり第二部に向けての想像をめぐらせてみてはいかがでしょうか?

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