勇者パーティーに入った「見習い」視点で繰り広げられる、愉快な冒険譚

圧倒的イケメンな白魔道師
飄々とした雰囲気の「お兄ちゃん」な獣使い
口数少ない格闘家
クールで知的な黒魔導師
ゆるゆるふわふわな雰囲気の勇者

そして勇者見習いとして、このパーティーに入れてもらった「俺」

こちらは、そんな六人が各地で「お告げ」をクリアしながら冒険する、異世界ファンタジー作品です。


この世界では「お告げ」が重要な意味を持っており、お告げによって勇者が選ばれたり、またその勇者に「するべきこと」が授けられたりします。

勇者見習いとなった「俺」は、元々勇者になりたかったのですが、「お告げ」を受けていない彼は勇者にはなれません。
そこで勇者の「見習い」として勇者のパーティーに入れてもらい、勇者と同じように冒険をしようと考えます。

こうして「俺」は、このなんだか頼りない勇者とその仲間と共に、旅に出ることとなったのです。


勇者を含め、パーティーメンバーは皆個性的で、それぞれ違った魅力を持っています。
「見習い」以外は、パーティーを組む前から顔馴染みだっただけあって、彼らのチームワークは抜群。なんだかんだ言いつつも仲が良く、彼らのやり取りは読んでいてとても楽しいです。
きっと推しが見つかると思います。

また、二章以降、章ごとに一つの「お告げ」をクリアしていく構成なので、次はどんなことが待っているのかワクワクしながら新鮮な気持ちで読み進めることができます。

何より視点人物である「見習い」くんが、旅を続ける中で成長し、少しずつ勇者の仲間として打ち解けていく様子がとても良いです。
「ゆるふわ」だと言われていた勇者も、少しずつ成長していっているようで、思わず応援したくなりますね。

ファンタジーが好きな方だけでなく、男性キャラクター同士の関係性やかけ合いが好きな方にもおすすめです。

是非ご一読くださいませ!