彼の目が見つめる先に映るは、鏡か真実の欠片か。

この話の主人公は、物静かな少年である大磯 拓磨。
幼いころ母を亡くし、父親との距離感に悩む高校生。
そんな彼がある日、ゴミ置き場で見かけたカラスから額に熱烈なキッスならぬ、嘴で突かれたことで彼の環境は一変、今まではなかったものが「視える」ようになってしまいます。
おりしも世間では「神粒」と呼ばれる物質が認識されつつあり、その扱いをめぐる争いに彼は巻き込まれていくことになります。
もちろん彼は一人ではありません。
ミステリアスなクラスメイトの美少女や同じく「視える」力を持つ神社の跡取り息子である学校の先輩。
そして拓磨の力を導いていくことになるアンティークショップの店主など様々な人物が彼を支え、時に共に成長をしていくことになります。
そしてそして、魅力的なのは『人物』だけではありません。
話すことも、かわいらしい少女にも変身できる神の御使いであるヤタや、アンティークショップで登場人物のサポートや読者の心をもぐっと掴んでしまう打掛さんなど実に魅力的な登場『人』『物』たちが繰り広げていく物語。
ぜひ皆様もその素敵な世界に飛び込んでみてください。

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