大好きなお父様とお母様も処刑から守るため、目指せ新大陸! 浦和篤樹
大好きなお父様とお母様まで、一緒に処刑されてしまう!
時代背景はおよそ十三世紀前後の、まさに大航海時代前夜。
ガツンと脳天にまで突き抜けたスパイスまみれのお肉の味に前世の記憶が甦り、乙女ゲームのゼンボルグ公爵令嬢マリエットローズ・ジエンド(二歳)に転生したと知った私はすぐさま動き出した。
だってその役どころは、お父様やゼンボルグ公爵派の貴族達と一緒に陰謀を巡らせ、王国の乗っ取りを企む悪役令嬢だ。
その末路は当然、断罪で処刑。
タイムリミットは、本編開始までのあと十年足らず。
しかも、私がヒロイン達と仲良くしようと関わらずにいようと、それとは無関係にお父様達が陰謀を進めてしまう。
そもそも、どうしてお父様達はそんな陰謀を?
調べてみれば、かつて王国に侵略されて臣従させられた上、領地が世界の西の果てで貧乏だ田舎者だと馬鹿にされ、経済的な嫌がらせをされていただなんて。
だったら『ゼンボルグ公爵領世界の中心計画』発動よ!
陰謀なんかより、大型船を作って大海へ、さらなる西の果てへと漕ぎ出しましょう!
目指せ、未発見の新大陸!
ゼンボルグ公爵領を豊かな領地に、世界の中心にしてみせようじゃない!
(注:海洋貿易を主眼にした領地経営、魔道具開発が話のメインです。恋愛要素はおまけ程度で、当分はヒロインも攻略対象も登場しません)
小説家になろう様でも投稿しています。
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目次
連載中 全104話
更新
- 1 プロローグ 海賊令嬢
- 2 前世の記憶はスパイスの刺激から
- 3 ゼンボルグ公爵令嬢マリエットローズ・ジエンド
- 4 海と大地のオルレアーナ
- 5 お勉強開始
- 6 情報収集は攻略の基本です
- 7 ゲームでは語られていない背景
- 8 開き直ってお仕事開始
- 9 スパイスブームの行き過ぎた貴族のプライド
- 10 美味しく楽しい健康的な食卓のために 1
- 11 美味しく楽しい健康的な食卓のために 2
- 12 ないないづくしで悪役令嬢はご不満です
- 13 目指すは大海原の向こう 1
- 14 目指すは大海原の向こう 2
- 15 大型船のプラン
- 16 悪役令嬢は激務です
- 17 魔道具製作のお勉強 1
- 18 魔道具製作のお勉強 2
- 19 魔道具製作のお勉強 3
- 20 視察に行きたいです
- 21 護衛騎士
- 22 アラベルとのお茶会
- 23 視察に出発
- 24 五歳にして初めて知る我が家
- 25 船と港の視察 失敗編
- 26 港町の孤児達 1
- 27 港町の孤児達 2
- 28 船と港の視察 本番 1
- 29 船と港の視察 本番 2
- 30 船と港の視察 本番 3
- 31 船員育成学校開校準備
- 32 船員育成学校開校式
- 33 開校式後の再会
- 34 サンテール会長との商談
- 35 命を救うための商品
- 36 商談成立
- 37 閑話:ポセーニアの聖女
- 38 閑話:エマ日記 お嬢様は可愛い
- 39 シャット伯爵からのお誘い
- 40 人見知りのジョルジュ君
- 41 帆船をじっくり眺めてみた
- 42 初めての帆船
- 43 子供同士の交流
- 44 海図を検証する
- 45 地図と測量とやり過ぎる覚悟
- 46 船遊びを終えて
- 47 シャット伯爵令息ジョルジュは思う 1
- 48 シャット伯爵令息ジョルジュは思う 2
- 49 シャット伯爵令息ジョルジュは思う 3
- 50 次なる発明は六分儀と羅針盤
- 51 合わせて懐中時計も必要です
- 52 本命のアプローチ方法
- 53 羅針儀の創意工夫
- 54 初めての魔道具 1
- 55 初めての魔道具 2
- 56 初めての魔道具 3
- 57 魔道具の歴史と特許
- 58 職人が足りない
- 59 来てくれた職人達
- 60 ウインチとクレーン
- 61 台車と運搬車
- 62 新商会の初顔合わせ
- 63 バロー卿をして天才と言わしめた魔道具師
- 64 王族が抱える問題 1
- 65 王族が抱える問題 2
- 66 特許利権貴族エセールーズ侯爵
- 67 賢雅会の特許利権貴族達 1
- 68 賢雅会の特許利権貴族達 2
- 69 賢雅会の特許利権貴族達 3
- 70 販売は順調です
- 71 魔道具は家電です
- 72 帆船で使いたい魔道具
- 73 賢雅会の特許利権貴族達の誤算
- 74 ゼンボルグ公爵vs賢雅会の特許利権貴族達 1
- 75 ゼンボルグ公爵vs賢雅会の特許利権貴族達 2
- 76 ゼンボルグ公爵家と王家
- 77 新しい魔道具のアイデア
- 78 マリエットローズの婚約者の条件
- 79 閑話:レオナード王子の関心
- 80 閑話:エマ日記 お嬢様が鈍……天使で愛し過ぎる
- 81 閑話:悪くない仕事
- 82 新しい日課
- 83 初めてのお馬さん
- 84 初めての女剣士気分
- 85 お風呂で汗を流してさっぱり
- 86 マリーの仕事部屋
- 87 売り上げ報告、ランプはいっぱい売れています
- 88 ドライヤーは大反響です
- 89 ドライヤー戦争
- 90 とある侯爵令嬢の望み
- 91 売れない商品を売る工夫
- 92 オーバン先生はさすが先生
- 93 ドライヤー戦争の予防線
- 94 魔道具の売り上げの使い道
- 95 海洋貿易で開拓すべき市場
- 96 ジエンド商会輸送部門の新事業 1
- 97 ジエンド商会輸送部門の新事業 2
- 98 ジョルジュ君からの手紙
- 99 再び港町シャルリードへ
- 100 大型船建造の視察
- 101 棟梁にお風呂の重要性を説く
- 102 造船無双 一目で分かるとんでもない工夫 船尾編
- 103 造船無双 一目で分かるとんでもない工夫 船首編
- 104 造船無双 マストと帆の種類と数
おすすめレビュー
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★★★ Excellent!!!
あぁ(:3_ヽ)_わくわくする @mooomooo
凄まじく面白い早く続きが見たいです。
★★★ Excellent!!!
面白いです @vorufiedo89
帆船が出てきて斬新でした
★★★ Excellent!!!
世は正に大航海時代!・・・の一歩手前! 藤堂 恭一郎
素晴らしい。
この一言に尽きます。
まず、如何なる小説においても「航海」をテーマにした作品は非常に少ないと言う事を念頭において頂きたい。
理由は非常に簡単で「専門的な知識、道具及びそれらの活用法」を作者1人の手前味噌で書くのはかなりの無理があるからです。
かの「暗殺者の信条4」だって色々な知識人の力を結集して作ったのだからそれがどれだけ難しい事なのかは想像頂けるでしょう。
SFの世界の様な不思議技術を使った宇宙航海ものなんかは存在しますが、小説サイトに投稿する作品でこのようなリアル海洋物を書こうと思えばそれなり以上の知識を備えていなければ不可能です。
これだけの物を盛り込みつつ、ストーリーもこれからの盛り上がりが楽しみな内容であり、続きから目が離せません。
私も業界人では無い為、内政チート発動時に詳しい内容が出る度に別窓で調べながら読む等して補完はしていますが知らないことを小説を楽しみながら知ることが出来るので苦にはなりませんでした。