スチームパンクなSFでは最初から世界に鉄道が通っちゃってますが、これはゼロから鉄道を通してしまう、ありそうでなかった“少し不思議”な異世界+鉄道なお話。
魔法操作のゴーレム動力が存在する近世風の世界で、伯爵家の三男坊に生まれた主人公(元日本人・鉄分たっぷり目)が、自領の鉱山にトロッコを走らせ始める。しかしそれは、ゆかいな仲間たちと築き上げる技術革新や、鉄道オタクとしての夢の実現だけではなく、思わぬ領地の発展と国中を巻き込んだうねりをもたらしてしまう。
どうして鉄道を通すのか。鉄道が通るとなにが起きるのか。
昨今流行りの撮り鉄の世界とは違う、軽妙で硬派(?!)な鉄の入門解説書だと思います。
※番外として、応援コメント欄を読むことをお勧めします。単なる感想ではなく、読者さん達の日本の昭和〜現代の鉄道的な愛と豆知識があふれています。