第15話



「ありがとう、でもそんなに気負わなくて大丈夫よ?」

とガーネットが赤い魚に優しく言った



「だってこのあいだは助けられなかった」

下向きに泳いでいる姿が落ちこんでいるようだ



「このあいだって?」

アルミナが2人を見た

ラズライトとガーネットは顔を見合わせる



「……もしかしたら、三騎士のこと?」

ラズライトが魚たちに尋ねた



「そうだよ!ぼくたちが姫さまのこと守りたかった」


「???」

アルミナはとても困惑している




「ふー」


ガーネットが溜息をついてから話し出した



「こないだ、私たちを守ると言い張る人魚たちが来たのよ、男性のね。人間みたいな体ででも魚なのよ、不思議だったわ。」


顔に左手をあてている

また溜息をついてから続けて話し出した


「守る、守ると三騎士が言い寄ってきたのは求婚のためね」



「だから、突き返してやったわ」

ラズライトが食い気味に付け加えた

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