第4話



「えぇ、ミルキーオパールの王子ですって。面白味にかけるわ。」



「確かに、あそこはキレイすぎるもの、もうちょっとこう……。」

 手で、うにゃうにゃっと表現している。次女の表情も、うにゃうにゃっとしている。


 岩に座っていた次女の表情とは、似ても似つかないほど愉快な表情である。



「えー、それなら私が……。」

 アルミナが、そろりと割り込んくるのを次女が手で制した。



「お姉さまがお決めになったことよ、手も口も尻尾も挟まない。」



「えーーー。」

 アルミナが両腕を後ろに突き出して抗議した。


「『えー』じゃない!」

 次女が両腕でバツ印を作っている。






「はーい。」

 アルミナは、とても不満そうに、尻尾を振って後ろを向いた。






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