第6話
「では、行きましょう。」
何事もなかったかのように次女が仕切ると、広間に向かって泳ぎ始めた。
広間には2人の人魚がいた。彼女たちの父と母だ。
広間には、白が基調とした舞踏会が出来そうな広さがあり、ゴールドと海の色が随所に点在している。
父は玉座に座り、ボーッとしていて、母はうろうろと忙しそうだ。
そんな両親に、長女が声をかけた。
「お父さま、お母さま、あの大きなサンゴの所まで行ってまいります。」
すると、父が我に返ったように声をかけた。
「おぉ、あそこは潮の流れが強いから気をつけるように。」
母は、「気をつけて行ってらっしゃい、ガーネット、ラズライト、アルミナ」と優しく見送ってくれた。
3人は、それぞれに、「行ってきます」と、両親にハグすると、お城である自宅を後にした。
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