第27話
「お姉さまはいいのよ、もうお相手がいらっしゃるんだから」
人魚が人間になれないのとは別の問題ではあるがラズライトには相手がいることの方が大事であった
ふとラズライトが時計を見た
「もうこんな時間?!ご馳走様でした!後片付けはお姉さまにお任せするわ」
少しだけ残っていた食事をさっと口に運ぶと、手を合わせてから立ち去った
「スキンケア忘れずにねー……ってもう聞こえないか」
アルミナが少し寂しそうに呟いた
「お姉ちゃんも人間になれるなら陸にあがって探せばいいのに」
「それは私が反対してるのよ」
母もラズライト同様、手を合わせた
「危ないもの」
ガーネットの食事はまだまだ続きそうだ
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