第21話



「実はな……」


と父がアルミナの耳元で打ち明けようとしたところにラズライトがやって来た



「アルミナもお料理を運んでもらえるかしら?」


「えーーー」


「食べるのが遅くなるわよ」



「……」

少し俯いているアルミナを父がみつめている



「お父様…」

と、うるうるしながらアルミナが父を見た




「食事をしている時に話そう」


微笑みながら父がアルミナの肩をぽんぽんと叩いた



「はーい」

嬉しそうに尻尾を振るとダイニングから出て行った



「やれやれ」

父が言葉とは対照的に嬉しそうに微笑んでいる

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